上水道工事は、日常生活に無くてはならない重要なインフラ設備を構築する工事です。水道局発注の公共工事では主に道路の下に埋設されている老朽化した水道本管を掘り起こし、新設・撤去・修繕工事などを行います。新しくなった水道本管は腐食や割れに強い材質で、地震が起こっても抜けないような耐震性のある構造になっています。業務に有効な資格は土木施工管理技士、管工事施工管理技士、耐震継手接合の配水管工技能講習などがあります。

下水道工事とは住宅などから出る生活排水や工場から出る産業排水などを公共下水道へ接続する工事です。バックホウなどの重機で土を掘削し、下水道管を汚水や雨水がスムーズに流れるよう勾配を調整しながら管を敷設し、土砂で埋戻しを行います。道路の下水本管から各家庭につながっている取付管工事の布設・撤去やマンホール等の修繕、浄化槽から公共下水道への直結切替工事なども行います。

民間工事では一般の個人・法人のお客様からの依頼で、新築の住宅に必要な給排水管の引込み工事や改造工事などを行っています。給水管の場合は、地中の水道本管を掘り起こし、断水せずに水道本管に穴をあけて給水管とつなぎ、住宅の敷地内の地中を通してバルブや水道メーターなどを設置いたします。また給排水管の新設や改造工事のほかにも、個人宅の漏水修理や水まわりのメンテナンスも承っております。資格は給水装置主任技術者や排水設備工事責任技術者などがあります。

上下水道管工事のために道路掘削を行う土木工事業も当社で行っています。主に重機を使って掘削するため、操縦者は運転免許のほかに車両系建設機械運転技能講習の資格が必要です。

上下水道管工事で掘削した道路を埋め戻し、きれいに舗装して道路を元通りにする工事です。水道管のまわりにはやわらかい土砂や細粒改良土を入れ締め固めて路床を作り、次に粒度調整砕石を入れて支持基盤槽を築造します。その上にアスファルトを敷き均し、ローラー等の機械で転圧して道路を復旧します。出荷時・搬入時のアスファルトは高温ですが、温度が低下すると転圧効果が下がってしまうので迅速な施工が求められます。埋設跡の復旧のほかにも、道路や敷地内の劣化した舗装の打換え工事なども行います。